ヤコブコーエンはデニムパンツをドレスパンツへと昇華させた

世界でも、日本でも、「ジャケパン」と言えば「ジャケットとウールパンツの組み合わせ」だったものを、

「ジャケットとデニムの組み合わせ」でも良いんだ！と教えてくれ、

デニム＆ジャケットという文化を創ったブランドが、ヤコブコーエンです。

ブランドのコンセプトが、そもそも「ジャケットに合うデニムパンツ」という言葉を掲げてアイテムを生み出しており

ヤコブコーエンのその意志は確かにファッショニスタに伝わっています。

今回は、そのヤコブコーエンにはどんな魅力があるのか、大きく4つに分けてお伝えしていきます。

内側も外側も曲線を描いています

人間の身体は直線じゃない。

そこを、ヤコブコーエンは、生地を無駄にしてでも外側も曲線で生地をカットし、身体に馴染むカッティングを考案しました。

さらに、癖取りをすることで、自然にスラっと脚長効果の高いデニムが完成します。
ヤコブコーエンのデニムの脚長効果は、一体どこから生まれるのでしょうか？
それは、以下の2つ。

1.　足の付け根を高く設定し、ヒップアップ効果が高い
2.　膝のポイントが高く、スネの部分が長く見えるように作られている

このような点から、脚を美しく見せてくれるのです。

魅力2.　ハラコのパッチとセルビッヂ

バックシャンのハラコパッチもヤコブコーエンの特徴の一つ。
ハラコは最高級革とも言われます。
シーズン毎に、またモデル毎にパッチのデザインが違うのです。

パッチだけでなく、リベットもそれぞれ異なります。

これは偽物対策でもあるのですが、ヤコブコーエンのデニムを構成する大きな魅力です。

セルビッヂとは、生地の端に「耳」と呼ばれるラインが入っているもののこと

高級ジーンズの証でもあるセルビッヂ。
作るのに職人の膨大な労力を必要とし、多量の生地巾も必要とする、非常に手間のかかったデニムです。

これはヤコブコーエンのリミテッドエディションならではの仕様で、旧式の織り機を使って生産されるので、最新式の織り機だと5本は作れる生地巾で貴重な1本を作ります。

効率が悪いのでは？と思う方もいると思うのですが、色落ちした際の味の出方は段違い。
職人の個性も出るので、「自分だけの一本だ」という愛着が生まれます。
リミテッドエディションは取り扱っている店舗が限られている限定品ですので、他にもプレミアムな要素が詰まっています。
セルビッヂ使いは裾裏だけでなく、バックポケットや前立てにも使われているのがリミテッドエディションだけの特徴です。

一本一本にシリアルナンバーが割り振られているのも大きな魅力。
同じ数字が刻まれたデニムは自分が持つ一本だけ、という所有欲も満たしてくれるのです。

魅力3.　フレグランス

デニムに香水が付属！？

ファッションブランドが拘るところといえば、主に生地やシルエット、生産方法であることが殆どです。
ヤコブコーエンも勿論そこに心血を注がれているのですが、他のブランドと一線を画すところがあります。

それは「香り」。

ヤコブのデニムには「パチョリ」というハーブの香りを生産段階で染み込ませていて、「香り」でもブランドをイメージできるように演出しているのです。

パチョリは虫除けの効果があり、中国から中東に絹を運んだシルクロードの人たちが、生地に虫がつかないようにと乾燥させたパチョリの葉を一緒に運んだことが起源と言われています。
そのため、ヨーロッパではシルク（高級品）＝パチョリの香りという中世の歴史を意識させ、高級デニムであるヤコブにも香りでそのイメージをつけるため、パチョリの香りをつけたそうです。

現在のヤコブコーエンの香りは、パチョリ以外もブレンドされた香りなんですが（企業秘密らしいです）、是非一度、中世に思いを馳せて穿いていただけたら嬉しいです。

フレグランスもデザインの一部に加えてしまう服なんて、今まであったでしょうか？

この香りは当然穿き続けていくと取れてくるので、付属品として香水がついてくるモデル（リミテッドエディション）もあります。

魅力4.　巧みなステッチワーク

細い糸で織られた繊細なステッチ

デニムはステッチの色やデザインも魅力のひとつですが、ヤコブのデニムは、ジャケットに合うと謳っている通り、細めのステッチが上品なんです。
一般的なデニムよりも細い糸を使っている為、繊細な技術を必要とします。

糸の色もモデル毎や、パーツ毎に変えたり、見えないところにもカラフルな刺繍が隠されていたりするので非常に遊び心を感じさせてくれます。

ヤコブのモデルは大きく分けて2つ

ヤコブコーエンのデニムにはいくつかモデルがございますが、その中でも代表的なモデルが2つあります。

基本となる「BARD（旧：J688）」と、それを元にさらにスリムに仕上げた「NICK（旧：J622）」です。

こちらの図の通り、BARDは股上深めで安心感のある穿き心地のモデル。
股上が深いと脚長効果もあります。

NICKはBARDを少しスッキリさせたシルエット。股上も浅めに設計され、よりキレイ目スタイルに合わせ易いスリムフィットな仕上がりのモデルになっております。

似ているようで穿き心地にはしっかり違いがあります。あなたはどちらがお好みでしょうか？

BARDはこちらをクリック
NICKはこちらをクリック
NICOLASはこちらをクリック

1.　BARD

セルビッヂに注目のリミテッドエディション

セルビッヂというと裾を折り曲げたところの耳のイメージが強いですが、こちらのモデルはフロント部分にもセルビッヂが。
非常に手間のかかった仕上がりで、「限定版」と呼ぶにふさわしい一本です。

BARDは比較的ゆったりとした穿き心地なので、生地の余裕感を楽しめるカジュアルスタイルにぴったり。ヤコブコーエンのデニムは初めてという方にもお勧めしたいモデルです。

ちなみにモデル着用モデルは「BARD FAST」というモデル。
ボタンフライではなくジップフライで、より「早く（FAST）」穿けるモデルとして登場しました。

撮影アイテムはこちら

ヤコブコーエン　BARD FAST ウォッシュデニム　\59,400

2.　NICK

ジャケットとの相性抜群のNICK

ヤコブコーエンのコンセプトである「ジャケットに合うデニム」をまさに体現するNICKモデル。
勿論BARDもジャケット合わせは合うのですが、NICKはより上品にジャケットと合わせられるスリムフィットモデルです。

前から、横から、後ろから、どこからみても美しいシルエットは、鏡をふと見た時自分の足ではないように感じるほど。

ストレッチが効いているので穿き心地に窮屈さはありません。
キレイ目スタイルが特に好きという方におすすめしたい一本です。

撮影アイテムはこちら

ヤコブコーエン　NICK ストレッチジーンズ　\97,900

2.　NICOLAS

ヒップラインも美しい短パンモデルNICOLAS

ヤコブコーエンだからこそ作れる、ドレッシーなハーフデニム。
テーパードよりはレギュラーストレートに近いシルエットなので、決めすぎない大人の余裕を感じさせます。
程よくドレス、程よくカジュアルなハーフデニムです。

ウレタン混紡のコットンクロスのため、ストレッチ性も感じられ生地の軽やかさを堪能していただける仕上がりになっています。

撮影アイテムはこちら

ヤコブコーエン　NICOLAS ハーフデニム　\55,000

ヤコブコーエン 2022春夏モデル

NICKモデル
テーパードデニム

税込 61,600円
NICK LTD
ヴィンテージジーンズ

税込 108,900円
NICKモデル
チノパンツ

税込 52,800円
NICK
ストレッチジーンズ

税込 61,600円
NICK LTD
ストレッチジーンズ

税込 97,900円
NICOLAS
ハーフデニム

税込 55,000円

あとがき

今回の特集いかがでしたでしょうか？

ヤコブコーエンのデニムは当店でも長く取り扱わせて頂いており、数少ないリミテッドエディションも扱う店舗でもあります。

ヤコブはデニムの質、香り、付属品の多さ、どれを取っても他のデニムブランドとは一線を画す存在感です。
イタリアのデニムを存分に体感できるブランドですので、魅力を少しでも感じていただけたら嬉しいです。

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