林:中東選手は、昔からNBAも見てきたと思いますが、Bリーグとの違いはありますか?
中東:八村選手が、NBAのドラフト1巡目でピックアップされた事もあり、バスケットボール界全体が盛り上がっていると思うのです。そう言う意味では、本当に八村君に感謝ですよね。
そして、具体的に、NBAとBリーグの違いと言えば、ペイント3秒(注1)のルールが違います。ディフェンダーもペイントの部分に3秒以上入ってはいけないため、スペースが出来やすいんです。外からのカットインとか、ダンクが決まりやすくなっていますし、スペースが空きやすいんですよね。
Bリーグの場合には、ディフェンスが内をガッチリ固めるので、どうしても、一度ボールをインサイドに預けて、ディフェンスを動かさないとスペースが出来にくいという違いがあると思うのです。
そのような事も見ながら、NBAとBリーグを見て貰ったら、楽しみも変わると思うんですよね。
注1:Bリーグでは、ゴール下の色が塗ってある四角形の部分にオフェンスのプレーヤーは3秒以上連続で入ってはいけないというルールがあります。しかし、NBAでは、マッチアップ外のプレーヤーに対しディフェンスする際、ゴール下の色が塗ってある四角形の部分にディフェンダーも3秒以上入ってはいけない(ダブルチームの場合を除く)というルールがあります。
NBAはやはり観客がすごく多いですよね。収容人数が20000人を超えるアリーナもあります。自分達も常に5000人くらい入るアリーナでプレー出来たらと思っています。
SNS(ツイッターやインスタグラム)も含め、バスケット界がマスメディアに取り上げられる機会が多いですから、もっと、もっと、バスケ界を盛り上げたいです。現在は、Bリーグに所属する選手個々がそれぞれ自分達で考えて、バスケ界全体が盛り上がる様にと積極的に発信していると思いますし、自分も発信していこうと思っています!
林:話しは一気に変わりますが、バスケ選手って、お洒落な人が多いですよね?
中東:正直、バスケ選手は、身長が高いから、何でも似合うと言うところがあるとは思うのです。
足も長いし、背も高いか普通に立ってるだけでもカッコイイですね(笑)。太ってるわけでもないですから(笑)。
ただ、実際に、気に入った服を買うのが大変です(笑)。
自分でも、190cm身長があるのですが、欲しい服があったと思っても、試着しようとしたら、袖が足りないとかよくあります。
背が高くて良かった事と言えば、ズボンの裾直しがいらない事ぐらいですかね(笑)。
林:むしろ丈が足りないんじゃないですか?(笑)
中東:それはありますね。先日も、ネットで買い物して、家に届いたら、裾が全然足りなかったとかありましたよ。そういう、サイズの問題もありますから、他の選手も含めて、外国のブランドを選ぶ事が多いかもしれないですね。ディーゼルとか大きなサイズが売っているブランドはありがたいです。
また海外に出かけたときに、まとめて買ってくるという事もあります。
シンガポールに出かけた際、オフ-ホワイトのお店があったんです。気に入った服が結構あって、その中でも、ピンクのパーカーが気になったんですよ。でも、ちょっと似合うかなぁ、日本だと派手すぎるかなぁと思って躊躇してしまって、買えなかったんですよ。今、むっちゃ後悔してます。買っとけばよかったと(笑)
グッチとかのラグジュアリーなブランドも、海外だと服も販売していて楽しめるのですが、日本ですと財布とバッグが中心になってしまうので、服好きにはちょっと残念ですね。メンズファッションがもっと盛り上がるといいですよね。
林:頑張ります(笑)
中東選手は、ファッションの楽しさって、どんなところだと思いますか?
自分は、試合会場に入るNBA選手をみてものすごいカッコイイと感じるのです。
自分も感じるぐらいなので、NBA選手のファッションを見だけでも、子供に夢を持たせる事が出来ると感じるのです。それもNBA選手の「ファッション」を感じる事があこがれの始まりだと思うから。
自分も、ファッションを楽しんで、子供に憧れてもらえる選手になりたいと思うのです。
NBAはチームよっては、ドレスコードがあったりするんですよ。ジャージはNGだったり、チームによっていろいろなスタイルがあって、「NBAファッション」みたいなサイトやインスタグラムはものすごく見ていますよ(笑)。
林:NBAファッションはHIP HOP的なかっこよさがありますよね。
中東:日本だと、NBAファッションは少しやんちゃなイメージになってしまうかもしれませんが……。それで、オフホワイトのパーカーを躊躇したんですけどね(笑)
でも実は、将来、ファッションに関われたらと思ったりしてるのです。頭の本当に隅っこに。
今は、もちろん、バスケットボールの事しか考えることはできないですし、具体的に何か活動することはできませんが。
バスケットボールで結果を残すことに全力で挑んでいます。