この記事について
林商店の代表でもあり、Octetのバイヤーでもある林が、イタリア買い付けの際に感じた事を綴った特集になります。
僕達は、日本の男性がイタリアの魅力的なファッションを身に着けることで、さらに自信を持ち、元気に輝くことができると信じています!!
40代50代のおじさん世代も、イタリアのファッションは、スタイルと個性を際立たせるための最適な選択肢だと思っています。
全4話ですので、最後まで読んで頂けたらすごく嬉しいです。
今回、ピッティやミラノの中心部を見て感じた事
ホワイトパンツがすごい人気でした。
イタリアの青い空にフィットすると言うこともありますが、柔らかな色合いにあわせてコーディネートしている着こなしがすごく格好よかったです。
メリハリがついたコーディネートもかっこいいですが、トレンド感もイメージさせるふわっとしたナチュラルなアースカラーでコーディネートを白パンでまとめる着こなしをよく見ましたので、このトレンドは来年も続くのでは無いかと思っています。
そして、次の春夏も、アースカラーを重ねるラグジュアリーな着こなしは続いていくと思います。
淡いベージュ、ライトブラウン、最初は違和感があったのですが、見慣れてくると共に、自分もこのような着こなしができるのではと思えてきました。
自分も、柔らかなベージュのニットポロを今回の出張にもっていったのですが、白パンを合わせたらかなり大人の着こなしが出来るのではないかと思いました。
あと、着こなしにも変化が!
パンツが太くなったというのは、余り感じ無かったのですが、白パン同様、季節を意識させる為なのか裾がかなり短めですっきりとした着こなしが主流でした。
自分は足首まで見えてしまう着こなしは、少し子どもっぽく感じてしまうのですが足元をレザーのスリッポンを履いて、バランスをとることで、すごくスマートで格好よく見えるのでなと思ったのでした。
イタリア出張の目的は、メンズファッションの潮流を知るコトも1つですが、僕達が商品を取り扱わせて頂いている、ブランドさんとお話しすることも重要なミッションです。
インタビューをさせて頂いた、ベルウィッチ・フィナモレは別のタブで紹介させて頂くとして、その他にも沢山のショールームを回って、ディレクターさんとお話しさせて頂く事が出来ました。
ありがとうございます!
全ては書き切れないので、最初に以前は気づかなかったけど、今回気づいた事から。
これはイタリアらしいなぁと思うのですが、ラグジュアリーブランドが、水着の提案をだいたいしているのです。
ジャケットの間に水着(笑)
イタリアは海に囲まれていることもあり、ビーチがすごく身近にあります。
そのため、水着は必需品で、毎シーズン何枚も買うという事なのです!
そしてプレゼントでも使われるとの事だったのです。
今まで、何度もイタリアにいっていたのに、ピッティ・ファクトリー中心のバイイングだったため、全然気づきませんでした。
これを知って、街中のセレクトショップにいっても水着がおいてあるのです!
なんかこれっていいなぁと。
自分達が水着を沢山取り扱っても、需要はなさそうなので、しませんが、イタリアらしい、そしてイタリア人らしい夏の楽しみ方だなぁと思ったのでした。
今回、ピッティ編でもお話しさせて頂いたのですが、カラフルな展示が非常に目につきました。
夏という部分もあるのですが、モノトーンでシックまた、ナチュラルカラーでエレガントという軸もみせつつ、思い切ったヴィタミンカラーやパステルカラーの提案。
閉塞的な時代感を打破出来る様な力強い提案に感じました。
そして、もう一点は、クラシック回帰。
個人的には、ネイビーのダブルジャケットが分かり易くいいなぁと思っています。
沢山はオーダー出来ないですが、次の春夏に関してはクラシックなオーダーをして行こうと思っています。
イタリアに行く理由の1つに、メーカーさんに信用を得て日本での商品を紹介するパートナーとして、良質なアイテムを取り扱いをしたい。
国内の代理店経由ではありますが、それを超える関係性を持って、自分達が発信するファッションが日本でもっと受け入れてもらえる様な世界を作りたいと思っています。
その為にも、イタリアに行きお話しを聞く機会は貴重ですし、逆に商品を創ってくださる方に僕達の事を知ってほしいと思っています。
またこの時期は、ミラノファッションウイークという事で、ブランドのイベントが目白推しでもあります。
実際に、GUCCIやFENDIと言った世界的なブランドのショーも開催されていますし、
ディスクエアードのショーも丁度開催されておりました。
(D2のショーは今シーズンスケジュールの関係で行けなかったので、来シーズンは行きたいと思っています。)
自分は、何個かお誘い頂いたのですが、
フィリップデローレンティスのイベントに、ショールームを見た後に出かけてきました。
地下のプールではディスプレイと生演奏!
1階ではDJのお出迎えと、動画には撮らせて頂いたのでユーチューブでご紹介しようと思いますが、庭園も美しく、初めての経験で感動してしまいました。
入場する際も、招待状の確認もちゃんとしていて(当たり前ですが)緊張したのでした。
ミラノで便利だなぁと思ったのは、カードのタッチ機能で電車やバスに乗れること!
Suicaでなくても、VISAなのどのタッチ機能で乗れるので、本当に便利でした。
そもそも、みんなチケットを買っているのか?すごく微妙な気がしているのですが(笑)
さすがに罰金をとられたら凹むので、マジメに僕は払っていましたが、カードは便利過ぎました。
日本もSuica文化がありますが、地下鉄やバスなどはこんな感じに変わったら楽になると思ったのでした。
イタリアというと、デザインはカッコいいけど、どこかノスタルジックな国というイメージがあるかもしれませんが、デジタル化やはり進んでおり、公共交通機関もですが、例えばサッカーの会場も紙チケットは無くなっているように思います。
景況感は、良いとは感じませんでしたが、古き伝統と新しい技術の融合は、どこも課題だと思っていますので、服に関しても、良いとこを重ねながら僕達も提案することが出来たらと思っています。
最後に、今まで10年以上もイタリアに通っていたのに、ミラノ料理店に初めて行きました。
ミラノの郷土料理を中心に扱っている店だったのですが、美味しかった。
1つは、リゾット・アッラ・ミラネーゼ。サフランで色つけをしたリゾットです。
もう一つは、コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ。
こちらは、子牛肉のミラノ風カツレツ牛肉のカツレツは骨付きで、分厚くて、本当に美味しかった。
今まで食べたのは、タブン、違うミラノカツだった気がしています。
それぐらい美味しかった。
郷土料理は、色々とあるのですが、やはりその土地で食べると、抜群に美味しかったです。