ファッション業界的にも、ステイホームで仕事の環境が変わったことでシャツやジャケットではなく、カジュアルなアイテム、もしくは 休日でも普段使いできるアイテムが好調でした。
選考委員会メンバー(詳細はページ下部にて)のコメントと共にご紹介します。
コンビダウン、もしくはハイブリットダウンと呼ばれる、切り替えのダウンジャケットが今年も人気になりました。 そのなかでもヘルノがリリースしたスエットモデルは、ボディのみがダウンのライトモデルで着心地も非常に軽い広いシーズン楽しんでいただけるモデルになります。
激動の年だった昨年はファッション的にも一気にカジュアルな方向へシフトした一年で、果たして来年はどうなのか?と思っていたものですが、
今年は昨年よりも一層カジュアル化に拍車がかかりましたね。
元々カジュアルなダウンジャケットも、素材が一部切り替わるコンビデザインでさらにカジュアル方向に振ったアウターがランクインです。
旅行に行く機会も減って長時間の外出をしなくなった分、防寒対策もよりライトになったんだなと感じます。
身頃と袖の切り替えダウンは、春夏に続き秋冬もトレンドとなりました。
ヘルノの切り替えアウターは、冬以外でも着用できるダウンウェアであり、
ちょっと寒さが残る時期にも取り入れられる身軽さが人気の秘訣だと思います。
伝統に裏付けされた確かな表現力&技術を持っていながら、 トレンドを取り込み、新たな素材も開発する攻撃的な姿勢で世界中のファッショニスタを魅了し続けています。
春夏シーズンから何度もフォローし、何度も完売した商品がフェリージのミニポーチ。
女性的なフォルムでしたので、メンズのセレクトショップには懐疑的な声も聞いたのですが、
デザインや、用途、昨今のトレンドを加味してもこれはカワイイですし、収納量も含め売れるだろうと発注したモデルです。
夏場の軽装になる時期だけはもちろんなのですが、
レイヤードやコートを着る秋冬シーズンにも人気を継続し、欠品してしまった今年一番印象に残ったバッグ。
ノンセクシャルという、コロナ禍とはまた違った世の流れが反映されました。
私もあまり女性らしい色合いやデザインの物は好まないので、こういう性別を問わない流れは個人的にとても嬉しいです。
キャッシュレス化が進む時代にフィットする巾着バッグが堂々のランクイン。
春夏だけでなく、秋冬シーズンにも人気となった巾着バッグは、
手荷物が少ないお洒落に拘る男性にとって、欠かせないアイテムの1つだと思います。
15世紀からの古い歴史を持つフェラーラ地方の領主 "フェリージ家"の紋章が刻印されているのが特徴で、質の高いレザーアイテムを生み出しています。
去年の冬もニットジャケットは注目が集まっていたのですが、ゆるいカーディガン調のものではなく、どちらかというと、ドレス寄りな「かちっとした」ニットジャケットが
人気だった昨年。
今年は少しリラックスしたシルエットが人気の1年で、このアイテムのような素材がリラックスしたニットでフォルムはドレス寄りという、二面性を持ったアイテムが人気となりました。
3位はテレワーク時代を象徴する「楽」なのにちゃんとして見えるアイテム!
数々の上質なジャケットを仕立てるラルディーニだからこそ生まれたニットジャケットは、
見た目はきっちりジャケットなのに、着心地は柔らかなカーディガンというまさにいいトコ取りなアイテムです。
3位に受賞したラルディーニのダブルブレストジャケットは、ニット編みなのにきちんと感がある一着です。
カーディガンとしても、ジャケットとしても大人の上品さを残した仕立てが男性にヒットした理由の1つだと思います。
今シーズンはニットに注目し、柔らかでカジュアルな着心地を誇るラルディーニ LARDINI の ジャケットに注目が集まっています。
今年の冬のヒットと言えば、もこもこのフリースパーカー。
特にダウンジャケットが有名なタトラスから発売されたMOMAモデルがこの冬大ヒットになりました。
このふわふわした、柔らかい質感。着ても暖かいですし、見た目も暖かいというアイテム。
私は、今年一番のヒットは?と考えて真っ先に思いついたのはこのもこもこアイテムでした!
昨年はまさか、こういう素材がミドル世代にヒットするとは夢にも思っていませんでした。
このコロナ禍とユニセックスの流れが同時に生んだ、奇跡のようなトレンドですね。
2021年、1位、2位を争うヒット商品と言えば、タトラスのフリースパーカー「WOMA」。
サラっとした質感が、心地よく、見た目の暖かさを表現したアイテムは
ふわふわとしており、優しい印象を作り出してくれる一着に仕上がっております。
ブランドコンセプトは”ヨーロッパのハイクオリティな素材と洗練されたデザイン”として、都会的なデザインとダウンの機能性で高い上質さを謡っています。
春夏・秋冬と一年を通して人気となった商品です。
出荷本数も、1モデルでは過去最高の本数となりました。
昨年は3位にランクインしたレッドカードのデニムですが、今年は堂々の第1位!
レッドカードの中でも一番の売れ筋がイージーモデルだったというのが、なんとも今年らしいなと感じました。
堂々の一位に輝いたのは、レッドカード。
なかでも、秋冬シーズン入荷して即完売となったデニムが「ショア」モデルです。
お客様からも多くの再入荷の依頼を受けたアイテムになりますが、
インポーターさんも在庫が無いほど、人気のイージージーンズとなりました。
文化に応じて進化し、固定概念にとらわれ過ぎないジーンズ、それがレッドカードの変わらない理念です。
選考委員長
林 啓成
オクテット名古屋 / インポートセレクトショップ でらでら バイヤー
株式会社林商店にて、2003年よりスーツのバイヤーから経歴をスタート。 当時多くの紳士服路面店であったように、ビジネススーツを中心に販売するお店から、イタリアを中心としたカジュアルアイテムを選んだ大人のセレクトショップへと変革させました。
イタリアでの直接買い付けからスタートし、現在はイタリアの工場に直接オーダーをお願いしたり展示会へ定期的に出張するなど、日本により良い、より新しい商品をいち早く紹介。 イタリアの文化とも感じる、おじさん男性の元気が良いところを日本に輸入したい!との思いで、 いくつになっても男性もファッションを楽しめる日本に変えたいと奮闘しています。
スタイリストとしてもNHKの番組に出演経験を持ち、2021年も企業にてファッション講座を定期的に開催し、メンズファッションを男性が容易に楽しめるものになるよう活動しています。
また、YouTubeチャンネル「オクテットMen's Fashionチャンネル」も開設し、徐々に登録者数を増やしています。
選考委員
本田 由美子
インポートセレクトショップ でらでら Webページ・メールマガジン制作
2008年に株式会社林商店入社。ネットショップの受注業務からスタートし、13年間メンズファッションのショップ運営に携わっています。
ショップ内のWebページやバナー、メールマガジンの制作も入社当時から担当。
ネットショップであっても実際の店舗でお買い物を楽しんでいるような、人の温度を感じるショップの雰囲気をデザインとして伝えられるよう制作しています。
メールマガジンでは現在週1本、木曜配信分を担当。
一時はスタイリストも兼任し、ミドル世代の男性がよりファッションを気軽に楽しめる社会にしたいという理念のもと、どのようなご提案が良いか日々話し合いを重ね奮闘中。
メンズファッションを女性の視点から見た、ファッション玄人とは違った視点を持つことを心がけ、時にはメンズファッションに疑問を投げかけることも。
読み物としても楽しんでいただけるような特集を毎週配信しています。
選考委員
岩島 翼
オクテット名古屋 / インポートセレクトショップ でらでら 店長・スタイリスト・カメラマン
2015年に株式会社林商店入社。ネットショップを担当しながら、実店舗のスタッフも経験。 スーツからインポート商品・接客までファッションやブランドに対する知識を網羅してきました。
スタイリストとして毎週約10コーデ以上を組ませて頂き、ほぼ毎日コーディネートをご紹介。ファッションに悩む男性や、日本人でもイタリア人みたいに着こなしたい方に向けた コンテンツを更新しています。
現在は、大人の男性が明るく気分を上げて頂けるファッションを モデルさんをお借りしながら撮影しご紹介。 自分達がご提案させて頂いている服で、日本の男性が少しでもファッションに 興味を持ってもらえるよう精進しています。
岩島の今年のテーマは、「リラックスだけど上品に」。 日々のスタイルや仕入れなどにも取り入れさせて頂き、 メルマガでの手書きのご紹介や、店頭に来店されるお客様にコーディネート共にご紹介しています。
今回の特集いかがでしたでしょうか?
2021年を振り返ると、昨年とはまた全然違った結果になりトレンドの移り変わりは面白いなと改めて感じました。
今年も多くの商品にご注目いただき、ありがとうございました!
例え外に出る機会は減っても、家の中で、もしくはワンマイル先で、少しでもファッションを楽しもうとした結果なのかなと思います。
来年はどんなアイテムがランクインするのか、今から楽しみになりますね。
そして、第1位を受賞したレッドカードには、盾をお届けいたします!
その様子もまたお知らせいたしますのでお楽しみに!
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家でダラダラできるワンマイルウェアコーデ3選
日々のスタイルがどんどんカジュアル化する中で、カジュアルの極みともいえる「ワンマイルウェア」は特に進化を遂げました。お気に入りのリラックススタイルを見つけて、素敵なステイホームを過ごしてみてくださいね。
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