1927年に創業と、こちらの歴史ある会社。
ブランド名にある【Fileuse】とはフランス語で紡ぎ手という意味があり、他のブランドでもできない歴史のある技術で、今なお成長を続けているブランドとなります。
最近では、レディース中心にトレンドとなっており、オーチバルやセントジェームスは持っているという方も多いのではないでしょうか。
フランスではブルトンシャツとかマリネール(海兵隊用の制服)と呼ばれております。
フィールズダルボーは横編み機械を使っているので、糸を使う量が多く、ニットでストレッチ性も高くなります。
この素材を使ったシャツは着ると伸びる、そして、洗うと縮むを繰り返すのです。
四角いパネルを重ね合わせてシャツを完成させるのですが、肩に生地が重ね合わさる部分があります。
この縫製により、肩に丸みが出てきて、さらに肩の部分が二重になり強くなるのです。
もちろん、重ね合わせてあるので、縫い目が気になることも非常に少ないため、手間が掛かることを除けば良い事ばかりなのです。
着て伸びて、洗って縮んで。その工程を繰り返すことで、いつしか伸び幅、縮み幅が小さくなっていき、自分だけの特別なニットに仕上がっていくのです。
ここのニットは、一番初めに袖を通してもらった時ではなく、回数を重ねて着てもらって初めて唯一無二の一着となっていくのです。
まるで、革のような感覚ですよね。
育てていくニット。これをダルボーの真骨頂です。
肩の生地を二重に貼り合わせており、肩に丸みができ、さらには、バスクシャツの最も弱点である首部分の破れを防いでくれるのです。縫い目が広がってくることもないのです。
ハードな仕事を要求される漁師が着る服として作られただけあって、その技術力と機能性という部分では、他ブランドの追随を許さないブランドです。
ただ、レディースのような広めの首回りのボートネックになると、実は着る人を選んでいたのも事実。
(実際私も首が長いのがダメなのか、まったく似合わなかった一人です)
暖かくなってくると、袖をワンロールしてもらうと、アクセントとなるビビッドなカラーとしております。
袖に関しては、動きの中でちらりと見える雰囲気は男心をくすぐりますよね。
この【裏】という部分に男性が求める奥ゆかしさを感じていただけるのではないでしょうか。
春にするような、カットソー一枚のスタイル、シャツ一枚のスタイルの代わりにこちらのバスクシャツを着ていただければ、それだけでフレンチスタイルにある柔らかで優しい雰囲気を作ることができるんです。
今回のダルボー特集はいかがでしょうか?
実は上記で記載していないのですが、ダルボーの魅力の一つとして、洗濯機でガシガシ洗えるニットであるという点は大きいかと思います。
元はワークウェアとして作られているモノですので、かなりタフなので、気兼ねなく着ていただけますよね。
最後に余談にはなりますが、バイヤー林がダルボーのフランス工場に訪れた際の写真をご紹介。
工場内では、過去にコラボしたディオールの資料や、数々の有名メゾンとのコラボ資料があったそうです。
そんな貴重な資料を見せてくれたミッシェルさんには本当に感謝です。
工場の前での林と2ショットも快く引き受けてくれて、この優しさこそが、ダルボーから滲み出る優しさなんじゃないかと写真からも感じられる優しさにほっこりいたしました。
[程よくドレス、程よくカジュアル]
日本人にも似合うセットアップ特集
昨年に特集した際よりもかなりラインナップが充実して、見応えのある特集となりました。ON、OFFどちらのシーンもぜひセットアップスタイルでオシャレに決めて下さいませ!
[バイヤー林のイタリア紀行スピンオフ企画]
本場イタリアの着こなし編
ピッティ・ウオモの様子やファッションショー、スナップなどなど来季のトレンドも読み解くイタリア紀行スピンオフ企画。着こなしや注目ブランドなどをご紹介しております。
[これから春アウターを選ぶ貴方へ]
春アウター 2018 Spring/Summer
まだ厳しい寒さが続く中、春アウターをご紹介!タトラス、ヘルノの雑誌をこれから賑わす新作アイテムが今ならサイズを揃った状態でお選びいただけます。