ウルチュラーレさんにネクタイ基本について、語ってもらいました。
イタリアファッションの基本はエレガンテだと思っています。
(エレガンテはイタリア語ですが、英語に訳すとスタイリッシュ)
(日本語に訳すと「粋な」とかになるのでしょうか?)
エレガンテなスタイルには、
ネクタイとチーフは必須になってくるのです。
それは、もう、持って生まれたというか、
子供の頃から、家庭で見てきた、教えられてきた、そんな文化ではないかと思っています。
だから、家柄がいいよね!
という言葉が日本にもあると思いますが、
イタリアでは、
「シャツと一緒に生まれてきたね!」
という言葉で表現されます。
シャツ(カミーチェ)は、イタリアでは紳士に欠かせない1枚ですし、
ネクタイやジャケットなど、ドレススタイルに繋がっていくからです。
もちろん、エレガンテを知るイタリアファッションには、
シャツが欠かす事出来ない事はいうまでもないからなのですが。
そんな、ネクタイやチーフを創る僕達の想いも
日本の皆さんに伝えたいと思います。
まず伝えたいこと、
僕達の創り出すネクタイは
「生きている」
と言う事を忘れないで欲しいのです。
副資材にも、必ず天然素材を使い、
表生地に馴染み、息をするネクタイなのです。
その為、ウルトゥラーレのネクタイは、裏地が少し厚くなっており、
触っただけでわかる。そんな仕上がりになっているのです。
このような息をするネクタイに、自分達が何をしているのか?
という話しをさせて下さい。
まず、
生地は必ずハサミで切ります。
この時点で、
僕達は、ネクタイに命を吹き込むのです。
(動画があるのですが、それは、後ほど、ご紹介しています)
そして、できる限り手で縫うのです。
(動画を見て頂くと理解頂けます)
その為、このようにネクタイのかんぬき留めが
(短い方の先についている太めの留めるところ)
並べてわかるように、一定の位置にないのです。
それは、手で縫うから揃わないのです。