こんにちは、
こんばんは、皆さま!
店長の郡山です。
スーツ屋(紳士服店)×セレクトショップのHAYASHIがお送りするスーツ講座。
実際に高校・大学・企業様でスーツ講座を行い
かつ店頭で年間1000着以上のスーツのご案内をする私達だからこそお伝えできるお話を
綴ってまいります!
さて今回は『ネクタイの結び方編』です。
結び方の種類は色々ございますが、
今回は代表的な結び方2種類をご紹介してまいります!
1.「シングルノット」の結び方
まず最初に「シングルノット」と呼ばれる結び方について説明します。
「プレーンノット」と呼ばれることもありこの結び方は、
ネクタイの結び方の基本中の基本です。
結び方のHOW TOとしてもシンプルで分かりやすいですし
結ぶ方としても一番簡単で覚えやすいかと思います。
それでは結び方を1から順に見ていきましょう!
①2:1の比率で結び始める
結び方の前に首からネクタイをかけるときの長さについてです。
大剣(幅が太い方):小剣(幅が細い方)=2:1
の比率で首からかけてください。
この時の長さが最適でないと最終的なネクタイの長さがアンバランスになってしまいます。
②小剣に対して大剣を交差させる
ネクタイの結び方は基本的に「小剣を軸に大剣を結び付けていく」形です。
この交差した部分が行く行くは結び目となっていきます。
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③小剣を軸に大剣を一周結び付ける
小剣を“棒”だと思いそれに対して大剣をぐるっと一周させてください。
この際注意するべき点は
「①で交差させた部分の上に重ねるようにして一周させる事」
「最終的に結び目となる部分を利き手とは別の手で崩れないようにおさえながら行う事」
です。
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④大剣を後ろから前に持ってくる
一周し終わった大剣を上記写真のように後ろから前に持ってきてください。
⑤大剣を結び目の中に入れる
後ろから前に持ってきた大剣を③で一周させた結び目部分の中に入れます。
⑥結び目を形作る
⑤で結び目の中に入れた大剣を下に引っ張ることで結び目が形作られていきます。
この段階である程度結び目を形作ってしまいましょう。
コツとしては利き手で大剣を下に引っ張り、利き手以外の手で結び目をおさえておく事です。
⑦ネクタイの結び目を首元へ持っていく
⑥で出来上がった結び目をシャツ第一ボタンのところまで持っていきます。
方法は、
後ろ側にある小剣を下に引っ張り、結び目を上に上げるようにして移動させましょう。
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⑧ネクタイを襟の中におさめる
さて結び目を第一ボタンのところに持ってき切る前に
立たせていた襟を寝かせるわけですが、
ここで1つ気を付けるべきポイントが!
それは、シャツの襟を寝かせた時には
上記写真のようにネクタイが襟からはみ出してしまっていること。
このままではみっともないないのでネクタイを衿の中に収め切りたいところです。
方法は、
二番目の写真のようにネクタイの左右部分を両手で持ち
襟の中でネクタイを衿にこすりつけるように両手それぞれを交互に上下に上げ下げすることです。
そうすると三番目の写真のようにネクタイが襟の中に納まっていきます。
⑨シャツ第一ボタンが隠れて完成
最後はシャツの第一ボタンが隠れるところまで
ネクタイの結び目を持っていってシングルノットの完成です!
結び方の名前の通り、
結び目を一周させて作るので“シングルノット”です。
結び目は縦長の形になり、左右が完璧な対称には元々なりません。
2.「セミウィンザーノット」の結び方
次は「セミウィンザーノット」という結び方です。
結び方方法としてはシングルノットと比べるとちょっと難しくなりますが、
この結び方の良いところは『左右対称の結び目になる』という点です。
どんな形の結び目になるのか結び方を追いながら説明していきましょう。
①大剣を小剣に交差させる
シングルノット同様の結び方からスタートです。
小剣に対して大剣を交差させてそこを結び目としていきます。
また最初に首に掛けるときの長さは「2:1」より若干大剣の方を長くするのをオススメします。
(2.5:1ぐらいでもよいかと思います)
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②大剣の根本に大剣自体を結びつける
最初の写真=大剣を小剣に対して半周させます
二・三番目の写真=大剣を大剣自体の根本に向けて「外側から内側」に向けて結び付けます
③大剣を小剣に対して垂直に重ねる
②のあとの大剣をさらに小剣(結び目の上に重ねるように!)に向けて重ねます。
イメージとしては大剣を横一直線に重ねる形です。
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④大剣を後ろから前に持ってきて、大剣を結び目に入れる
一番最初の写真の通り、
大剣を後ろから前にまずもってきます。
二・三番目の写真で、
大剣を③で作った結び目の中に入れます。
↓ ↓ ↓
⑤結び目を形作る
シングルノット同様にこの段階で結び目の形を作ります。
コツとしては利き手で大剣を下に引っ張り、利き手以外の手で結び目をおさえておく事です。
ワンポイントアドバイスですが、
二番目の写真では“ディンプル”という結び目に溝を作る形を行っています。
指で大剣部分を挟み込むようにすることで溝が作られるわけです。
⑥ネクタイの結び目を首元へ持っていく
⑤で出来上がった結び目をシャツ第一ボタンのところまで持っていきます。
方法は、
後ろ側にある小剣を下に引っ張り、結び目を上に上げるようにして移動させましょう。
※シャツ襟を寝かせたときにネクタイがシャツ襟から出てしまう件は、
上記『シングルノット⑧ネクタイを襟の中におさめる』を参照ください。
⑦シャツ第一ボタンが隠れて完成
最後はシャツの第一ボタンが隠れるところまで
ネクタイの結び目を持っていってシングルノットの完成です!
ご覧の通りセミウィンザーノットの結び目は
逆三角形の形になり、かつ左右対称の形になります。
最近のシャツの襟型が襟が横に開いているタイプが多いので、
結び目が逆三角形のこの結び方は襟元におさまりがいいと言われることがあります。
3.まとめ
今回はいくつかあるネクタイの結び方の中でも
おすすめの2つだけをご紹介しました。
結び方によって見え方は確かに分かりますが、
広義では結び方ごとでの良し悪し・向き不向きなどはございません!
個人的には、
まずネクタイの結び方に慣れるまでは「シングルノット」
それが慣れてきたら「セミウィンザーノット」をおすすめします。
またネクタイの結び方は動画でも説明しておりますので、
こちらも合わせてご確認下さい。
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それでは郡山でした。
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