こんにちは、
こんばんは、皆さま!
店長の郡山です。
スーツ屋(紳士服店)×セレクトショップのHAYASHIがお送りするスーツ講座。
実際に高校・大学・企業様でスーツ講座を行い
かつ店頭で年間1000着以上のスーツのご案内をする私達だからこそお伝えできるお話を
綴ってまいります!
さて今回は『スーツのメンテナンス編』
はっきり言ってケアをちゃんとするかどうかで
スーツの持ちは2倍以上変わります!
ケアせずに着用し続けると
例えば秋冬物を買ったらその秋冬シーズンだけでもうダメになってしまいます。
せっかく買ったスーツ、
お気に入りの一着や良い物を買ったとなればなおのこと勿体ない。。。
決して難しい話ではありませんので、
これを機会にぜひメンテナンスまで意識を向けていただければ幸いです!
1.着用後のメンテナンス
まずは日々スーツを着用する方も、
一回限りでスーツを着た方も
着用後に行うスーツのいメンテナンス方法についてです。
〇太いハンガーOK、細いハンガーNG
スーツ着用後に
そのまま適当に放置するなんてもっての他ですが、
掛けるハンガーによってスーツのもちが変わります。
上記写真のようにハンガー幅がしっかりとある
ハンガーに掛けるのが正解。
スーツは立体的に作られているので
幅のないハンガーに掛けると肩の形が崩れます。
変形したスーツでは着用した時に
明らかに見栄えが悪くなってしまいますので、
残念ですが今後着用するには格好が悪いです。
普段、シャツなどを↑のような細幅のハンガーに掛けているからと言って、
絶対にスーツのジャケットを細いハンガーに掛けることは避けましょう!
〇スラックスはパンツ用ハンガーで吊るす
スーツのスラックスを脱いだ後は
↑のようなパンツ用ハンガーにはさんで吊るすのがベスト!
スラックスの裾の方をはさみ、
ウエスト部分を下に垂らすように吊るすことで
重力で下に引っ張られるのでシワが伸びるんです。
簡易のシワ取りになるわけですね。
(とは言え毎日スーツを着る方は週1回アイロンをかけてあげるとベストです。)
〇ブラッシング
ブラッシングとは、
↑の写真のように洋服用のブラシを使い
ブラシがけしてあげることです。
基本的にジャケットは、
「上から下に向けて」ブラシをかけて下さい。
スラックスにおいては、
パンツ用ハンガーで吊るした状態で
「裾からウエスト方向に向けて」ブラシをかけて下さい。
ブラッシングをすることで
生地糸の間に入っているホコリや花粉などをかき出すことができます。
よく見る粘着のコロコロなどでは生地の間のホコリなどまでは届きませんし、
粘着で生地を傷める原因にもなってしまいます。
さらに通常スーツはウール素材を使用していますが
害虫はウール素材を好む傾向があり虫食いを起こしがちです。
そこもブラッシングをすることで害虫を取り除くことができます。
またブラシをかけることで生地の毛並みを整える効果もあり、
毛玉の予防にもつながるのです!
〇霧ぶきかける
スーツは基本ウール素材で出来ているものです。
そしてウール素材は水分を含むことで復元します。
着用後、ハンガーにかけた後で構いませんので、
霧ぶきで水分補給をしてあげるのがオススメです。
〇お風呂に吊るす
参照https://asm.asahi.com/article/12680588
上記の霧ぶきをかけるのと同様の原理です。
水分を含むことでウール生地が復活するので、
お風呂に入ったあと浴室内に湿度が残っている状態で
2or3時間~一晩程度かけて置いておいてください。
その後は風通しの良い場所で陰干しして乾かして完了。
これは生地の復活だけでなく、
汗などを吸った生地から臭いを取るためにも効果があります。
ただし「一日中浴室内に置いておく」「浴室から出したあと陰干しをしない」
など湿気が残るような対応をしてしまうと
カビなどにつながり逆効果ですのでご注意を!
2.保管する時のメンテナンス
参照https://www.lenet.jp/magazine/20170323-01
上記で説明した着用後・日々のメンテナンスはもちろんのこと、
一旦役目を終えたスーツをクローゼットにしまう際にも
注意をしておきたい点があります。
〇クリーニングに出す
まずはクリーニングの頻度ですが、
「春夏シーズンは2週間に1回のクリーニング」
「秋冬シーズンはシーズン中に1回のクリーニング」
がおおよその目安です。
基本的には汗をかくことが多い時期や汗っかきの方は
出来るだけ頻度多くクリーニングに出した方が良いでしょう。
またクリーニングに出す際に、
汗が染みてるのが気になると思われる方は
「汗抜き」のクリーニング内容も注文することをオススメします。
ドライクリーニングだけでは汗の臭いなどは取れませんのでご注意を!
〇クリーニングから戻ってきた後
クリーニングから戻ってくると
基本的にはビニール袋に入った状態になっているかと思います。
この状態で保存しておく方が外気に触れない・ホコリが付かない。
と思われる方がいらっしゃいますがNGです!
むしろスーツは通気性の良い形で保管するようにしないと
カビなどの原因になってしまいます。
そのためクリーニングから戻ってきたらまず
「ビニール袋から出すこと」
とは言えその後そのまま放置しておくのも良くありません。
「ガーメント袋に入れる」ことで
ホコリなどの汚れから守り、かつ通気性も確保されます。
さらに防虫剤も伴えば保管は完璧です。
3.最後に
今回はスーツのお手入れ方法について
基本的な部分をご紹介させていただきました。
動画でもお手入れ方法の講座を行っておりますので、
宜しければこちらもぜひ↓
深堀すれば他にもメンテナンス方法などございますが、
まずは上記で説明した内容を
しっかりと対処していただければ
スーツの寿命は間違いなく長くなりますし、
何より見た目にも差が生じます!
ぜひ皆様1つでもご参考にしていただき
お手持ちのスーツに取り入れてみて下さい^^
上記のようなスーツに関するお話は
現在、高校・大学様さらに学校に限らず
講義講演でCSR活動としてうかがわせて頂いております!
ご興味ございます方は
お気軽にご連絡くださいませ!
TEL:0561-34-0194
過去のスーツ授業などの模様は
こちらからご覧いただけます↓
それでは郡山でした。
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