こんにちは。
お久しぶりなスタッフ鳥居です。
先日東京に行く機会があり
表参道や渋谷、銀座とうろうろ歩いていたら
お店のウィンドウは、ニットやファーアイテムで
埋め尽くされ、すっかり冬でした♪
私の場合、秋冬の買い物と言えば
つい真っ先にアウターを見てしまいます。
寒くなってきたので、
羽織物が欲しくなるのは当然なんですが。
と言っても
冬の定番アイテム、ダウンやコートは
まだ早いかなと思うのは、この時期の悩みのポイントです。
本当に狙っていた冬のアウターなら
早めにゲットしないと、在庫がなくなってしまう
ものもありますしね。
でも、今すぐに着たいよ~と思うと。
秋は、どんなアウターをえらぼうか、私のように迷い中の方へ。
今日は、そんな時にお勧めのブルゾンをご紹介します。
「マーシャー」から、
レザーとナイロンの異素材コンビのMA1ブルゾンです。
価格:99,000円+税
実は今、色々な雑誌で注目されているミリタリージャケット。
例えば、サファリの表紙もレザーのMA1を着ております!
さらにLEONでも、お洒落なちょい悪オヤジ風ならと
ウールのパンツにMA1のミリタリージャケットを
着用しています!
そうなんです!
今、ミリタリージャケットは、
その機能性とファッション性の高さから
今、世界中で男女共に愛されているんです。
彼女と、ミリタリージャケットをお揃い?!とか。
これを見ると、ちょっと着たくなってきませんか?
なんだか私が着たくなってきました・・・
とは言え、ミリタリージャケットと言えば、
必ず名前の挙がる定番アウター「MA1」ですが、
「MA1」と聞いて
映画「トップガン」でトムクルーズが着ていた
ジャケットを思い出した方は、私と同じアラフォーですね?
確かにあの映画で、
ミリタリージャケットの人気が広がり
「MA1」も人気が出たようなのですが、
トムは映画で、MA1を着ていなかった、
と私、実は最近知りました。そだったのか?!
ずっと昔、当時はそうだと思っていたことが、実は違ったんだ!と
最近、年齢を重ねるごとに、どんどん出てくるように思います。
話はそれましたが、
「MA1」はもともと
1950年前後に開発された、アメリカ軍の飛行士用ジャケットが発祥。
当初は革製のものでしたが、飛行高度が高くなっていくにつれ
ジャケット表面に水分が付着して、凍ってしまうのを防止する為に、
ナイロン製の素材のものが考案されたようです。
狭いコックピット内で、色々な機材や機器に引っかかるのを防止する為に、
とてもシンプルな形になっているようです。
デザインの特徴としては、襟、袖、裾部分が全部リブニットで、
着丈が短いことですが
今でも受け継がれて「MA1]はシンプルなデザインが多いんですね。
その昔ワッペンの付いた外はカーキで、中がオレンジの
肩がでっかいブルゾンを、着ている人を多く見かけたように思います。
例えばこんな感じで
なんで中がオレンジなんだろう?と当時思っていましたが、
「レスキューオレンジ」と言って、遭難したときに裏返して着ることで
救助隊に発見されやすくしたデザインだったようです。
なるほど!
実用性の為だったんですね。
古くから愛用されるのは、意味があるのだと納得です。
そんなミリタリージャケットは、
種類が沢山あり、MA1にも沢山の兄弟分がいます。
主なものは他に3種類あります。
まずは、人気のダウンブランド「タトラス」も出している
「M65」タイプ
そして、こちらは丈の長いアメリカ軍の地上部隊のために
作られた「N-3B」タイプから。
飛行機内よりさらに地上の極寒での活動に対応するために
丈が長くおしりをすっぽり隠すことで
保温性により優れていたようです。
やはり洋服には、理由があってのデザインが多いですね。
このN-3Bよりも、丈の短いタイプが、N-2Bと言われます。
フードがないMA-1とは違って
ボア付のフードが備わっているのが1番の特徴で
防寒性も優れているようです。
そして、M-51。
こちらはよくモッズコートとも呼ばれますね。
色々説明しましたが
そんなミリタリージャケットを
今回「マーシャー」が現代風にアレンジして登場しました。
まずは「マーシャー」とはどんなブランドなのか?
Mario Cosserが2000年に立ち上げたイタリアブランドで
まだ新しいブランドです。
最初は、ファーや革小物の生産を中心とした事業を
展開していましたが
よりレザーの魅力を伝えるために
ハンドメイドによるレザー製造技術を封入したブランドとして
誕生させたのがマーシャ―「MUSHER」です。
レザーを加工するには、想像以上に高い技術力が必要になります。
そこで、マーシャ―はイタリアの職人を厳選して起用しました。
ハイクオリティな素材や技術を凝縮し、
ハンドメイド生産にこだわることで
機械では出せないようなオリジナリティあふれる加工であったり
カラーリングを出すことに成功しました。
マーシャ―は、日本ではまだまだ知られていませんが
高い品質をキープすることで、
評価を得て、その魅力が伝わりつつあります。
そんな「マーシャー」と
今回林商店は、別注でこの「MA1」を作りました。
レザージャケットは、重かったり
手入れや保存が難しかったりと、その着こなしでも
苦手とする方も多いアイテムですが
それをできるだけ軽減したのがこのブルゾンです。
もともとマーシャ―が作っていた
レザージャケットを少し改良しています。
今回のマーシャ―のレザーブルゾンは、
シープ(sheepシープスキンを使用しています。
冬になるとよく聞くムートン(mouton)はフランス語で、
両方とも大人の羊のことです。
生後1年以内の仔羊をラムと呼びます。
羊の皮は、牛の皮と比べると繊維が粗いので
皮の強度は劣りますが、
キメ細かさ、薄くて柔らかいのが特徴です。
なのでアウターから靴・小物まで、
さまざまなアイテムに使われています。
ちなみに革と皮は何が違うのか?
調べてみました。
皮は動物の体からはいだままの状態にしておくと
腐ったり固くなって劣化してしまいます。
そこで、皮を柔らかく、腐ったり、変質しないように、薬品を使って
”鞣し(なめし)”という加工をすることで、
皮を腐敗しにくく、強くしなやかにします。
それが誰もが使っている製品としての『革』です。
つまり、なめしたものが「革」で、
そのままの状態のものが皮ということです。
だから安い革と高い革の違いは、
革そのものの品質と、加工の違いになります。
一般的な安い革は、コストの安い皮をコストの
安いなめし型と加工で仕上げます。
例えば安い皮の多くは、傷やシミがあり、そのままでは使えないので
表面を樹脂や顔料で分厚く塗装して傷を隠して仕上げます。
なので、安い革は保湿クリームなどの浸透性が悪く、
経年変化(エイジング)があまり楽しめませんが、お手入れが簡単です。
高い革は、傷やシミの無い皮を、素材の味を活かすために
無塗装、もしくは薄い塗装で仕上げます。
そのため高い革は保湿クリームなどの浸透性が良く、
エイジングが楽しめますが、
お手入れが難しいとも言われます
。
ちなみに、皮革製品でく最も多く使われているのは
カウレザー(牛)です。
さらに成長過程によって色々種類も豊富です。
他には、ホースレザー(馬)シープスキン(羊)
ピッグスキン(豚)ゴートスキン(やぎ)
ディアスキン(鹿)など色々な革の種類があります。
主になめし加工は、2種類あり
まずはタンニンなめし。
植物由来の物質であるタンニンを鞣し剤として用いる方法です。
時間と手間がかかるので、コストがかかります。
しかし、この方法は
硬く、丈夫でしっかりとしている革ができ、
染色しやすく、吸湿性に富み
使い込むほどに味が出るんです。
昔ながらの鞣し方法で、味わい深いのも特徴です。
もう一つは、クロム鞣しです。
化学薬品であるクロム化合物を用いて行うなめし方法で、
時間と手間がかからず低コストです。
伸縮性、柔軟性に優れていて吸水性が低く、水をはじき
発色がはっきりとしていて、比較的熱に強いです。
クロム鞣しは100年ほど前に開発された画期的ななめし方法で、
現在流通している革の90%を占めています。
他にもありますが、色々調べるときりがありません。
自分がお気に入りのレザーや、ほしいと思ったレザー製品が、
何の動物のどんな仕上げ方法を使っているのかを知っておくと
もっとアイテムに愛着が湧くと思いますので、
参考にして下さい。
またまたかなり話がそれましたが、
マーシャ―のブルゾンは
袖や、肩をナイロン素材にして、レザーの重さを
軽減して、肩周りも動きやすくしています。
アウトドアとまで、いかなくても
外で遊びたい時、運転もしやすいです!
衿の高さは、あえて、少し高めで
保温性も高めています。
そしてハンドメイドならではの、スマートな身幅と、
身体にフィットする特に肩回りは
すっきりシルエットになっています。
ポケットも無骨なジップをあえて
スナップへ変更して、よりシンプルに。
カジュアルなボトムから、
スラックスのような、紳士なボトムにも合う
万能なブルゾンになっています。
異素材コンビは、もともと
マーシャーの通常のラインにありますが、
今回は、袖、裾、襟のリブをより適度な厚みのある、
上質な編みたて素材のリブに変更しています。
カラーを同色の黒ではなく、チャコールグレーにして
上品な仕上がりになっています。
ミリタリーアイテムであるMA-1自体がハードな印象を持っているので
インナーには
爽やかな印象を与えるボーダーや
ストライプをコーディネートするとオシャレ感を醸し出せます。
ボトムをデニムにしてもシックに着られそうです。
とは言っても、レザーのお手入れ方法で、お悩みの方もいるかと。
確かに、本革製品は家で水洗いが困難で
クリーニングにだしても特殊品扱いになるケースが多いです。
更に、本革は湿気に弱く、カビが生えやすいと言われています。
もしレザー製品を濡らしてしまった場合は、
ごしごし擦らずに、ポンポンと軽く叩くように拭きましょう。
それから形を整えて風通しの良い日陰で干しましょう。
乾き具合を見ながら、出来れば半乾きの時にオイルを塗り
再度形を整えて風通しの良い日陰で乾燥させればOKです!
オイルの補給は年に1~2回が目安です。
油分が不足すると、
レザージャケットの繊維が固くなり破れやすくなります。
お手入れは必要ですが、
オイルが多すぎるとカビの原因にもなるので、
薄塗りを心掛けましょう。
でも、一番は、水を避けるのが長持ちの秘訣です。
私もいくつか濡らしてだめにしてしまった経験があります。
なので、まずは、水濡れ汚れやカビ、破れが起こらないように
予防処置をしておきましょう。
ポイントは「防水保護」です。
レザー専用の防水スプレーで保護しましょう。
レザージャケットの型崩れを防ぐために
できれば太いハンガーに吊しましょう。
不織布カバーをかけて保管しますでOK。
クローゼットで保管する場合は、
1~2か月ごとにクローゼットから出して
新鮮な空気に触れさせてください。
ビニール袋などに入れたり被せたりして保管すると
カビが生えやすいのでご注意ください。
そうすることで、シミや、カビを防げます。
シーズンオフでも気に掛けてあげてください。
オシャレは手間暇かけて作り上げるものと言います。
レザージャケットのお手入れも楽しみましょう。
最後に
お洒落セレブも大好きなレザージャケット!
ちょい悪オヤジを目指す方だけでなく、
様々な方に着てもらいたい逸品です。
革ジャケットはとにかく、カッコ良ければいいんです。
機能性とか防寒性も大事ですが、まずカッコ良さ!
価格的には非常に高価ですが、
その分だけ長持ちします。
一生もののジャケットとして
活躍することは間違いありません。
これから、春先までずっと使えるアイテムとしてお勧めです。
一度着て頂ければ
昔のゴツイMA1との違いがわかります。
着丈も、短めが多かった以前に比べ
日本人でも着こなしやすい丈になっています。
良い物を長く着る
現代風に着るには、サイズ感も大事です。
「昔はだぼだぼを着てたのに……」なんて
思い返すことあるかもしれません。
購入候補に「マーシャー」のMA-1をいかがでしょう?
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