青AZZURROと茶MARRONE「アズーロ・エ・マローネ」の魅力。
(2023年秋冬バージョン)
今日は誰しも日本人なら憧れる
イタリア人がかっこいい、その秘密に迫る
そんなお話をしたいと思います。
そう、
これを知っておくだけでかっこよくなれる
コーディネートの絶対方程式の話です。
日本人はしらないけれど、
イタリア人は知っている
メンズファッションの絶対方程式がある
というだけの話。
(もちろん足が長いとか、
顔の彫が深いとか、その辺は言いっこなしです。)
一般の方からファッションの専門家まで
イタリア人皆に着こなしのベースとして浸透している
その法則は、なぜか日本ではあまり知られていません。
ではでは
そんな簡単でおしゃれなその着こなしは
【色】の合わせ方にフォーカスした方法。
その名も【アズーロ エ マローネ】
ぜひ最後までお付き合い下さい。
動画もご用意しましたのでこちらもチェックして下さいね。
目次
<アズーロ・エ・マローネ>ってなに?
何かの呪文か?
と疑問の方も多いでしょうが、
サッカーが好きな方はイタリア代表を差して呼ぶ
「アズーリ」という言葉を
知っていたりしませんか?
これはサッカーだけでなく
男性のイタリア代表選手については
総じてそう呼ぶようで
この「アズーリ」は「青」という意味のイタリア語なんです。
言われてみれば、
イタリア代表選手のユニフォームは「青」ですよね!
イタリアの国旗には赤・緑・白の3色で、
青は次入ってないのに、
なぜ「青」かというとのは諸説ありますが、
今回はそこについては触れずに進みます。
この「アズーリ」は「アズーロ」の複数形男性名詞。
つまり「アズーロ」とは「青」という意味です。
そして、「マローネ」は「マロン」。
つまり「栗色」つまり茶色のことです。
「アズーロエマローネ」とは
「青と栗色(茶色)」のことを指します。
この2色の組み合わせが、
イタリア人の鉄板方程式。
絶妙なコントラストとバランスで
2色のコーディネートはオシャレに決まるんです。
なんだ、そんな事か!と
思う方もいると思いますが、
なかなかこの組み合わせの方を
日本では見かけません。
黒や白、ネイビーとベーシックカラーを好む
傾向にあると思っています。
改めて意識するだけで
着こなしはグッとセンス良くなるはずです。
また、この2色の定義は非常にゆるいもので、
青は水色から濃紺まで、
茶はシャンパンカラーからコゲ茶まで
幅広く、組み合わせ方は本当にさまざまです。
薄いモノも濃いものも暗いものも、
明るいものも、そして色の配分も様々。
ただし、ベースはこの「アズーロエマローネ」なのです。
なぜ、「アズーロエマローネ」がいいのか?
これには非常にイタリア人らしい理由があります。
例えば、黒じゃなく、ブラウンで合わせる
そんな靴・ベルトのコーディネートは、
イギリスのお堅いフォーマルスタイルではなく、
イタリア人のファッションセンスによる
遊び心の象徴ともいえます。
イタリアはイギリスのスーツの製造を
長きにわたって請け負ってきた背景がありますが、
イギリスのフォーマルな着こなしをベースとしたうえで
自らの自由な気風を味付けしたスタイルが
出来上がっていったのだと思います。
ファーマルの基本は「同色」、
それに比べてイタリアの「アズーロエマローネ」は
「コントラスト」を基本としているわけです。
このコントラストは、厳格な格式ある
「フォーマル感」ではなく、
上品な「抜け感」が演出できるのがポイントです。
ドレッシーな着こなしというのは
(たとえば、タキシード、燕尾服や略礼服)
基本的には同じようなカラーを組み合わせて
スタイリングすることで作られていることと、
この組み合わせにより創り出されるバランス感と立体感、
そしてセンスを感じるそれぞれの個性を比べると
非常に分かりやすいかと思います。
伝統を守るトラディッショナリスト
そんなイギリス人に対して、
自由な表現を大切にするイタリア人なのです。
ブラックスーツに黒靴、
ネイビースーツにネイビータイ。
やはりこれはお堅い印象を受けますよね。
そこにブラウンタイ。
そしてブラックス―ツではなく、
柔らかな印象があるネイビースーツなわけです。
「同色」で纏める統一感ではなく
「2色」で魅せる色合わせをベースにしている時点で
一つ上のレベルにいるような気もしますが、
ここがさすがイタリアたる由縁なのだと思います。
さらに、
このコントラストは理にかなったものでもあります。
色彩学のなかで「青」は寒色、
そして「茶色」は暖色に分類されています。
それでは、円グラフで確認しましょう。
青と茶は正反対の印象を与える色同士なので、
組み合わせた時のメリハリがしっかりついて
間延びしない色合わせとなります。
お互いに引き立てる色であるため、
着こなしはまとまりながらも
立体的に浮き上がる魅力的なものとなるのです。
スーツやジャケットで最も定番色のネイビーを引き立てる色。
これだけで「茶色」潜在能力は素晴らしいモノであります。
立体的という話をしましたが、
色の性質上、「寒色」は後退性をもっており、
他の色を組み合わせた時に
遠くに見える性質をもっています。
これに対して、「暖色」は
進出性をもっていて
近く見える性質をもっているんです。
これが立体的に見える理由であり、
着こなしに感じるオシャレな空気を
さりげなく創り出しているポイントでもあります。
ちなみに細かいことを言いますと、
寒色の中でも明度が低くなるほど後退性は強くなり、
逆に「暖色」の場合は、
明度が高くなるほど進出性が強くある
という性質もあったりしますよ。
(なかなかこんなところまで
考えて日々服を選ぶなんてできませんが・・・・)
明るさに印象が変わる <アズーロエマローネ>
暗めスタイル
明るめスタイル
先ほど明るさによって
立体感の違いを作ってくれる
というお話をしましたが、
あれは少し難しいですよね。
もっとシンプルに簡単に言いますと、
色の明るさによって印象の違いが
明確に出るんです。
暗めのスタイリングでは
落ち着いた印象・クラシカルな印象、
といった渋く決まる。
明るめのスタイリングでは
ラフな印象・現代的な印象・カジュアルな印象といった、
派手めなものとなります。
上記写真を比べても一目瞭然ですよね。
POPなおしゃれ感を演出するためには
鮮やかな明るめを選ぶ方がいいし、
渋く落ち着いたセンスで勝負するなら
暗めで行くといいわけです。
では、
「アズーロ・エ・マローネ」のコーディネートは
実際どんなものとなるのか?
ご紹介していきたいと思います。
アズーロ・エ・マローネのスタイリング
ONスタイル
やはり、紺ジャケにブラウンタイ
ここが皆さんも含め
日本の男性のベースではないでしょうか?
ジャケットと言えばネイビー。
1着はみなさんクローゼットにあったりしますよね。
いつも何色のネクタイを合わせていますか?
茶色のネクタイをお持ちの方は実は少なくありませんか?
男の着こなしの中で
ネクタイをするこのVゾーンは
第2の顔と呼ばれるほど、
その人の印象を決める大事な部分です。
そこへ この「アズーロエマローネ」です。
単純ながら最も効果的な使い方だと思います。
茶色のジャケットはなかなか持っていませんし、
着るのに勇気がいる方も多いと思いますが、
いつものネイビージャケットに
茶色のネクタイをするだけなら
だれでも挑戦しやすいはずです。
是非一度試してみて下さい。
ジャケパンスタイル
ネイビージャケット・シャツ・シューズ×ベージュパンツ
全体的にネイビーで合わせ、ボトムスのみベージュのチノスラックスで
キレイめなジャケパンスタイルに。
ネッカチーフでアクセントとして遊び心を足しても
素敵なスタイリングになりますよ。
アイテム | ブランド |
ニットジャケット | LARDINI(ラルディーニ) |
シャツ | GIANNETTO(ジャンネット) |
チノスラックス | INCOTEX(インコテックス) |
チャッカブーツ | PREDEIBINO(プレディビーノ) |
ネイビーシャツ・パンツ×ベージュジャケット・シューズ
ベージュのクラシカルなダブルジャケットにネイビーのシャツ。
こなれ感のあるインディゴデニムがジャケットとメリハリを付けた
スタイリングが楽しめます。
薄めのカラーをデニムに合わせることで、
デニムのカジュアル感を受けとめた上で
クラシカルなテイストと渋く粋な
雰囲気を纏った着こなしとなっています。
デニムのインディゴカラーも考えてみたら
「アズーロ」に含まれる色の一つ!
ということはデニムと茶系アイテムの相性は
抜群ということなんです。
アイテム | ブランド |
ジャケット | CIRCOLO1901(チルコロ) |
シャツ | GIANNETTO(ジャンネット) |
デニム | JacobCohen(ヤコブコーエン) |
レザーシューズ | PREDEIBINO(プレディビーノ) |
スーツスタイル
ネイビースーツ × 茶色のネクタイ・靴・バッグ
オシャレさんは茶靴を履いている。
昔持っていた私の偏見かと思っていましたが、
「アズーロエマローネ」を知ってから、
これはあながち偏見ではなかったと気付きました。
圧倒的にビジネスシーンで多く見られるのは
ネイビースーツである以上、
それベースにオシャレに着こなす際に
選ぶべき靴は「茶色」なんです!
この足元のカラーコントラストは
思いのほか着こなし全体の印象を左右するんです。
しかし、仕事内容によっては、
少々砕けた印象になりがちなのも事実、
イギリス仕込みのフォーマル感を大事にしたい時には、
ここはブラックに持っていく必要もあるかもしれません。
ホワイトのダウンをセットすると爽やかな印象になり
スタイリング全体を明るく魅せますよ。
アイテム | ブランド |
ダウンコート | HERNO(ヘルノ) |
スーツ | Superlativo(スペルラティボ) |
ネクタイ | ULTURALE(ウルトゥラーレ) |
ブーツ | PARABOOT(パラブーツ) |
OFFスタイル
トップス:アズーロ&ボトムス:マローネ
インディゴのジージャンに、ベージュのコットンパンツで
重たくなり過ぎないスタイリングに。
大人のカジュアルスタイルでも取り入れたい
アズーロ・エ・マローネはシルエットや
抜け感を重視すると粋な着こなしになりますよ。
アイテム | ブランド |
デニムジャケット | JacobCohen(ヤコブコーエン) |
ニットソー | KANELL(カネル) |
コットンパンツ | JacobCohen(ヤコブコーエン) |
スニーカー | diadora(ディアドラ) |
トップス:マローネ&ボトムス:アズーロ
大人カジュアルもエレガントなアイテムを使う事で
グッと大人顔のスタイリングになります。
グレージュのダウンベストを主役にダークブラウンの
トレーナーを合わせました。
ブラウンの色が濃くなるほど渋さが増していきますが
渋格好良さを感じられるアイテムです。
シルエットのキレイな、ブルージーンズと合わせる事で
野暮ったい着こなしになる事はありませんよ。
アイテム | ブランド |
ダウンベスト | MooRER(ムーレー) |
トレーナー | HERNO(ヘルノ) |
デニム | JacobCohen(ヤコブコーエン) |
スリッポン | PELLICO SUNNY(ペリーコ サニー) |
垢抜けたスタイリング
ジャケットにブラウンを用いると
グッと大人な雰囲気になります。
遊びとやんちゃさを加えたダメージデニムでの
カジュアルダウンをさせたスタイリングになります。
モダンな雰囲気のあるテーラードジャケットに
軽快なベルジャンシューズが大人の色気を引き立てます。
ブラウンの持つ落ち着いた印象で包み込むようなスタイリングは
30代40代男性にマッチしますよ。
アイテム | ブランド |
ジャケット | BOGLIOLI(ボリオリ) |
ニット | FILIPPO DE LAURENTIIS(フィリッポ・デ・ローレンティス) |
デニム | DSQUARED2(ディースクエアード) |
ベルジャンシューズ | BAUDOIN & LANGE(ボードイン&ランジ) |
伊達男はジーンズに靴は茶色を選ぶ!
ここまでお話しましたが
「ジーンズ」×「茶靴」は、
最も取り入れやすい部分ではないでしょうか?
カジュアルの中でデニムを穿く場面に、
シンプルな同色系コーデだとしても、
足元を茶靴でスタイリングすることで
その見栄えはもう「アズーロ・エ・マローネ」です。
注意すべきは
余分な色を持ち込まないことだけ。
同系トーン・モノトーン
ここであればまず間違いないはずです。
それに茶色を差しに行く感覚で
是非小物選びをしてみて下さい。
アイテム | ブランド |
カーディガン | ZANONE(ザノーネ) |
シャツ | Finamore(フィナモレ) |
デニム | REPLAY(リプレイ) |
シューズ | PARABOOT(パラブーツ) |
アイテム | ブランド |
ジャケット | BOGLIOLI(ボリオリ) |
シャツ | BARBA(バルバ) |
デニム | JacobCohen(ヤコブコーエン) |
シューズ | PARABOOT(パラブーツ) |
他にもドレスカジュアルのスタイリングをご紹介しております。
【関連】ジャケット×デニムのドレカジスタイル
カバン挿し色に使う<アズーロエマローネ>
上記、茶靴からさらに一歩踏み込んだ形となる
カバンのスタイリング。
身に着ける靴ではなく手荷物アイテムだからこそ、
着こなしの上で目を引くポイントとなります。
だからこそ、
ここに何を持ってくるかが悩むところですよね?
靴同様、革小物としてカバンも同色で揃えに行く、
ネイビーのスタイリングの中では、
絶妙な存在感でお互いを活かした着こなしを
簡単に完成させてくれる頼もしい存在です。
アイテム | ブランド |
ジャケット | CIRCOLO1901(チルコロ) |
長袖Tシャツ | HERNO(ヘルノ) |
チノスラックス | BERWICH(ベルウィッチ) |
シューズ | PARABOOT(パラブーツ) |
アイテム単体の色デザインもイタリアらしさ漂う「アズーロエマローネ」の法則!
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着こなしだけでなく、
この色バランスのイタリア的センスは
アイテム単体にも落とし込まれている場合があります。
イタリアブランドからリリースされたカバンのデザインで
よく目にする定番カラーの一つがこれです。
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色だけでイタリアブランドとわかる
完成された色合わせは、
こうやって一つのアイテムの中で見ると
よりわかりやすいですね!
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
青とブラウンの相性よさ
納得していただけたでしょうか?
簡単なすぐに使える色あわせテクニックです。
そして、
もう覚えていただきましたでしょうか
「アズーロエマローネ」という言葉を。
着こなしに悩んだ時には思い出してください。
この絶対相性とオシャレの方程式を。
もう「知らない」ではなく
知っていただけた皆さんは、
イタリア人のセンスを手に入れたのと同じです。
シンプルに、そしてバランスよく。
きっとこれまでの着こなしとは
一線を画す洗練された印象の色バランスで
持っている服を輝かせることとなるはず。
な~んだなんだこんな簡単なことか!!と思った方、
ぜひ知り合いの方にも教えてあげてください。
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