1.リンペルメアビレの漢らしいロング丈コート
DERADERAが24AWシーズンから取り扱いをはじめたアウターブランド l'impermeabile / リンぺルメアビレ。
ブランド名にもなっている リンペルメアビレは、イタリア語でレインコートという意味であり、その名前の通り、撥水加工されたアイテムのラインナップが魅力的なブランドです。
今回、中でも岩島が目を惹きつけられたアイテムが、ミリタリー感満載で、古着のような味のあるトレンチコートになります。
トレンチコートは、元々戦地での防寒対策用のレインコートとして使われていたアイテム。
それが、現代的にアップデートされ、今ではビジネスマンの防寒コートやオシャレ男性の冬のマストアイテムまで上り詰めています。
そんな、コート好きの男性には欠かせないと言ってもいいトレンチコートですが、ご紹介のこちらは、軍服のディテールが最大限効いているコート。
これほどまでにかというほどに、昔ながらの軍服のデザインをとことん加えています。
DERADERAには、今まであまりラインナップとしてなかったミリタリーで古着のような「漢らしいロング丈コート」。
デザインはヴィンテージ、シルエットはクラシック。
この絶妙なバランスが保たれているのでカジュアルな服装のアウターとしてだけでなく、ビジネスシーンのコートとしてもばっちり決めてくれます。
こてこて過ぎないミリタリーコートです。
ロング丈のトレンチコートになるので、膝が隠れるぐらいの着丈。
膝までカバーされているので、もちろん暖かさはあるのですが、動きにくいのではないかという点は気になりますよね。
僕も「冬はコートしか着ない」というぐらいコート好きなので、ロング丈のコートも持っているのですが、ボタンをしめて着用すると、膝で突っかかってほんのりストレスを感じています。
ですが、さすが軍服のデザインを採用しているだけあって、こちらはそんな動きにくさを難なくクリアしているのも素晴らしい魅力の一つ。
バック部分には、インバーテッドプリーツと呼ばれる、スリットが長く設計されているので、ボタンを閉じたときにも、脚に制限がかからないので、ストレスを全くかんじることはありません。
着用した時の懸念点を攻略しているのも嬉しいですよね。
レインコートがルーツであるこちらのコートは、ピーチコットンと呼ばれている撥水加工を施したコットン生地で仕立てております。
ポリエステル繊維を起毛させているので、ピーチスキンのような質感の生地ですが耐久性ももちろんありますので、雨や雪が降っても安心して使えて、思う存分ガシガシ着用するのがお勧めです。
そうすることで、深みのある味わいがより増してくると思います。
カジュアルからビジネスまで幅広く使える漢らしさ満載のコート。
古着のような感覚で楽しめる1着を今年のアウターにランクインさせてみてください。
2.ザノーネの極上ミドルゲージニット
イタリアのミドルゲージニットといえば、お馴染みのZANONE / ザノーネ。
ご紹介させて頂くのは、5ゲージのクルーネックニット「GIRO」です。
ザノーネと言えば5ゲージセーターと言われるほど、秋冬人気のニットですが人気の理由は2つあると思います。
・幅広く着こなせる万能力
・長く着続けてもへたらないニット
この2つだと思います。
私も、昨年5ゲージニットシリーズのタートルネックニットを冬には愛用していましたが、今でも新品のようなフィット感をキープしています。
ニットは着用回数が多いと、ネック部分が伸びてきたりしてしまうもの。
それを全く感じさせないのが、5ゲージニットだと思います。
特にGIROモデルに至っては、シンプルなクルーネック仕様のミドルゲージニットになりますが、ガシガシ使っても安心で、さらに品があるというのが素晴らしいと思います。
ニットの難点でもある毛玉もクリアにした、ベーシックなニットは一着あると必ず活躍します。
是非、期待を裏切らないニットにご注目ください。
GIROは、クルーネックニットのベーシックデザインであるからこそ、使い勝手が良く、コーディネートの幅を広げてくれます。
ちょっと肌寒さを感じる時期には、一枚で十分品よく着ることができますし保温力も十分あるので、ブルゾンなどとレイヤードしてもカッコよく決まる。
さらに、ダウンウェアやコートなどのインナーとしても、変に邪魔することなく上手く馴染んでくれます。
ハイゲージだとちょっと薄い。ローゲージだと着こなしに困る。
そんな大人の男性に必見なのが、優秀で使いやすいザノーネのミドルゲージニット。
めちゃくちゃ使いやすい この一言に限ります。
昨年もDERADERAからはGIROモデルをご紹介させて頂いておりましたが24AWから、シルエットがアップデートされており、より幅広い男性に着用していただけるスリムシルエットになりました。
一見あまり変わっていないように感じますが、今まで44サイズを着ていた方が同サイズを着用すると前より着やすくなっており、きつさを感じない設計に変更されています。
春夏のGIROと比べても、胸囲は+4cm、着丈は+2cmなどほんのりゆとりができています。
より着用しやすくなり、一枚でもしっかり品をもって着用できるニット。
一枚買えば長く愛用できるコストパフォーマンスの良いニットです。
3.アルベルト ルティのスマートなメッシュベルト
アルベルト ルティからオススメさせて頂くアイテムはスエードレザーのメッシュベルト。
昨年の秋冬のラインナップでアルベルト ルティのメッシュベルトがとても好調でしたので、秋冬の展示会で今季もいいのがあったら入れてこようと思って、その時出会ったのがこちらのメッシュベルト。
絶対にご紹介したくて「めっちゃいいですね!!」とバイヤーの林にゲキ推しした記憶があります。
まずご注目していただきたいのが、圧倒的な軽さにあります。
一般的なレザーのメッシュのベルトは、編み込みが多くなるので、通常のベルトより重くなりがちですが、ご紹介のメッシュベルトは、スエードという柔らかい素材を使っているので、身に着けたときもベルトを付けてない感覚。
それぐらい軽く仕上がっています。
レザーの厚さも程よく薄いので、ベルトを着用した時も不格好にならず綺麗なフィット感を作り出してくれます。
そんな、アルベルト ルティからのメッシュベルトの良さはコチラです。
実は、こちらのメッシュベルト、表面と裏面の素材が違います。
表面は、カーフのスエードレザーですが、裏面は化繊テープをあてがっております。
身に着ける部分に化繊のテープを貼り付けていることで、ボトムスに身に着けたときも擦れるのを軽減してくれるので、ボトムスが傷むことなく、ベルトも傷まないといった良さがあります。
パンツとどうしてもこすれる部分は傷みやすくなるので、そういった難題をクリアにしているのが嬉しいポイントの一つですよね。
どんなベルトをしているかで、見える印象が変わるのがベルトの良さになりますが、スタイリッシュに見せるならこちらの2.5cm幅のベルトがお勧め。
通常は、3cm もしくは 3.5cmが鉄板ですが、こちらのメッシュベルトはかなりスマートフォルム。
バックルもベルトに合わせた小さめフォルムでありますが主張しすぎないのでコーディネートにもうまく馴染んでくれます。
それでいて、しっかり差をつけてくれる。
そんなベルトがこちらの一本。
正直、色違いでほしくなる使い勝手抜群のベルトをお楽しみください。
[…] 2024年8月23日号掲載 リンペルメアビレ/ザノーネ/アルベルトルティ […]