イタリアファッションに興味を持つと、必ず耳にするFinamore(フィナモレ)。
イタリア・ナポリ仕込みのオールハンドメイドで、シャツメーカーとして人気を博しています。
今回は、メンズ・レディース共に人気の高いフィナモレについて、徹底解説していきます。
24-25SSの新作シャツもご紹介しますので、ぜひご一読くださいませ。
目次
Finamore(フィナモレ)とは?
フィナモレとは、イタリア・ナポリのシャツメーカー。1925年、カロリーナ・フィナモレがナポリにてアトリエも開き創業をスタート。
ユニークなディティールにハンドメイドの美しさ、ナポリの伝統技術をふんだんに詰め込んだシャツメーカー。
イタリア製の上質な品質を世界中に展開し、洒落達者からの人気を博しています。
完全手縫いで仕立てられたシャツは、ナポリ最古の伝統を受け継がれた特別な技術なのです。
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Finamore(フィナモレ)の魅力
①美しい襟
finamoreの多くのシャツは羽根が180°開いている襟型の、「カッタウェイ・カラー」を採用。
ボタンを開けても閉めてタイドアップをしても美しく見える襟が最大の特徴です。
型崩れを起こさない襟型は、大人の男性の印象を左右させますのでフィナモレを選ぶポイントの一つにして欲しいです。
②ハンドメイド仕立て
フィナモレのボタン付けの特徴が、ザンパテ・グリアート(鳥足)と言われ、手作業でボタンを付けている事がポイントです。
機械で付けている事の差は、機械だとどうしても堅くゆとりがなくボタンの留めにくさを感じてしまうのに対し、手作業だと程よいゆとりがありボタンが留めやすくなります。
また、上質な貝ボタンを使用しており、輝きが全く違います。
裾にはブランドのロゴが入ったガゼットも縫われています。
手縫いだからこその温もりを細かいディティールからも感じられるので、フィナモレの『神は細部まで宿る』という情熱が注がれているポイントだと思います。
③既製品と思えないフィット感
丸みを帯びたシルエットもフィナモレの特徴で、優しくふんわりと身体を包み込んでくれるようなフィット感になっています。
身体を横から見た時に脇のダーツより袖のダーツが前にずれている事がポイントです。
この仕様を「前振り」と呼び、ハンドメイドならではの製法で着心地の良さを格段にあげてくれます。
袖を最後に付ける工程はとても手間がかかり、まさしく職人しかできない温もりを感じます。
完全に手縫いで仕上げられたシャツは、古典的な「アリッチョ」のおかげで袖を最大限に腕を動かせる設計になっています。
腕や肩の裏地がない襟など、ナポリのシャツ作りの伝統から受け継がれているのです。
だからこそマシンメイドではありえない、オーダーメイドの様なフィット感を味わえ、クセになりファンが増え続けているのです。
SERGIOとSIMONEの違い
よくご質問頂く、「セルジオとシモーネの違いは?」と言う事についてお話しさせて下さい。
セルジオとシモーネと言うのは、襟型を挿している名称です。
SERGIO(セルジオ)
高めの襟で、シモーネに比べ台襟を5㎜程長く作られています
SIMONE(シモーネ)
定番とされており、台襟がやや低めで襟の長さも短めで小ぶりな襟型
PANTELLERIA(パンテッレリア)
襟と台襟の切り替えのない1枚の生地で仕立てられているワンピースカラータイプ
オクテット名古屋では断トツ、SIMONE(シモーネ)の取り扱いが多いです。ドレス感を払拭しつつタイドアップもノータイでも美しく見せてくれます。
定番とされているからこそ、イタリアシャツを初めて検討されている方には、ぜひフィナモレのシモーネからGETしてみて欲しいです。
ボディーの型
フィナモレを知っていくと、英語表記のボディーのモデルを指している言葉がでてきてややこしくなりますよね。
ここで一旦整理して頭の片隅に置いて頂けると嬉しいです!
BALI(バーリ)の特徴…フィナモレの中で一番定番なカジュアルシャツ。タックイン・タックアウト両方に対応する絶妙な着丈の設定。
TONDO(トンド)の特徴…ボディースペックを大幅に変え、程よいゆとりが快適でありながらもスッキリと魅せるレギュラーフィットで、日本人の体型にも馴染みやすい袖丈で構成されている。
DENVER(デンヴァ―)の特徴…BALIのジャージモデル。サイズスペックはBALIと同じ。
フィナモレの中でも定番はBALIとされていますが、当店では日本人体型に合う様TONDO型のボディを多く取り扱っております。
フィナモレのサイズ感
フィナモレのシャツは基本的に、S/M/L表記になっています。
XSサイズ=ネック37cm
Sサイズ=ネック39cm
Mサイズ=ネック41cm
Lサイズ=ネック43cm
バランスが良く計算され尽くされているフィナモレだからこそ、上半身を美しく魅せます。
当店男性スタッフのサイズスペックです。
サイズに不安な方はお気軽にお声掛けください!
↓画像タップしていただくと公式LINEに飛びます!
少しでも参考になれば幸いです。
20224-25年春夏新作紹介
ウールジャージーシャツ
上質なヴァージンウールへポリウレタンを混紡した、伸縮性を高めたジャージ―素材。
天然素材ならではの通気性の良さが自慢で、シワにもなりにくい事がポイントです。
スマートでありながら快適な動きやすさを体感できるフィナモレのジャージーシャツを1枚で着こなすスタイリング。ライトブルーのシャツは爽やかで清潔感のある印象になり、女性ウケも抜群!
ライトベージュのスキニーシルエットのイタリアパンツが、シャツスタイルを底上げし上品に魅せます。スッキリとしたレッグラインに短め丈で抜け感を演出する事ができるスタイリングが春夏にはおすすめです。
春夏は抜け感を意識しつつ、ワンポイントアクセントを入れるとこなれた印象になりますよ。
コーデアイテム | ブランド |
シャツ | Finamore(フィナモレ) |
コットンパンツ | ENTRE AMIS(アントレアミ) |
ベルジャンシューズ | BAUDOIN & LANGE(ボードイン&ランジ) |
チーフ | LARDINI(ラルディーニ) |
コットンクロスシャツ
さらっとしたタッチが特徴のコットンクロスシャツ。透け感を気にする事なく着用できる程よい薄手素材の1枚です。
吸水性にも優れているため、夏場でも愛用できる嬉しい1着です。
ベージュの鹿の子ジャケットが清潔感ありつつ、着用した際に感じるリラックスムード。そこにスッキリと魅せるフレンチフロントの白シャツがグッとこなれ感を増し、タイドアップでよりドレッシーな雰囲気にしました。
春夏になると足元は自然と素足履きになる方も少なくないと思いますので、スエード素材のクラシックローファーで軽やかにしました。
ベージュでサンドイッチをし統一感のある着こなしに、ネクタイを同系色で合わせ暖色をチョイスするとコントラストが効いた洒落感のある着こなしになりますよ。
コーデアイテム | ブランド |
ジャケット | CIRCOLO1901(チルコロ) |
シャツ | Finamore(フィナモレ) |
ネクタイ | Finamore(フィナモレ) |
ワイドスラックス | BERWICH(ベルウィッチ) |
ベルジャンシューズ | BAUDOIN & LANGE(ボードイン&ランジ) |
リネンシャツ
柔らかで滑らかな質感が特徴的な、上質なリネンを100%使用しています。洗濯時にしんぱいな 縮みを感じる事もほとんどないので汗をかいても安心してお洗濯頂けます。
縦にスジの入った様な独特の素材感は、製品毎に少しずつ異なるので表情豊かに楽しめます。
春夏で欠かせない素材と言えば、リネン素材。シャリっとした清涼感に爽やかで清潔感を与えてくれます。夏の暑い時期でも手放せない素材は現代の日本の気候に必要不可欠です。
首元や袖、足首などアクセントとなる肌見せは大人の色気を演出し、だらしなくなったりする事なく上品に着こなせると思います。今回はリネンシャツにリネン混のボトムスをチョイスし涼し気のある着こなしにしました。
ワイドスラックスが今っぽく、腰周りはゆとりがありながら足首に沿ってテーパードしているため美脚に見せてくれるのです。穿くだけでおしゃれに魅せるイタリアパンツは、1枚ワードローブに足すとコーデの幅が広がりますよ。
コーデアイテム | ブランド |
リネンシャツ | Finamore(フィナモレ) |
ワイドスラックス | BERWICH(ベルウィッチ) |
レザーサンダル | PARABOOT(パラブーツ) |
コットンリネンシャツ
吸水性に優れたコットンを70%に、肌触りで通気性の良いリネンを30%混紡。
リネンだけの清涼感では物足りないと思う方にオススメしたい素材です。コットンならではのふわりとした質感もお愉しみ頂けます。
短め着丈のシャツは、タックアウトする事で気を張らず大人カジュアルに落としこむ事ができます。
ブルージーンズに、グリーンストライプ柄のシャツを組み合わせ、クリーンさを演出しました。クロップド丈のジーンズはスッキリとした細身のシルエットでキレイめな要素も取り入れました。
ストライプ柄がアクセントになりつつも、レザーサンダルがアクセントになりますよ。
コーデアイテム | ブランド |
リネンシャツ | Finamore(フィナモレ) |
デニム | ENTRE AMIS(アントレアミ) |
レザーサンダル | PARABOOT(パラブーツ) |
まとめ
今回は、イタリアのシャツメーカーFinamore(フィナモレ)について徹底解説してみました。
フィナモレのシャツをここまで推すポイントはいくつかあります。
まず第一に、その品質の高さが挙げられます。フィナモレのシャツは素材選びから縫製まで、細部に至るまでこだわり抜かれています。上質な生地を使い、丁寧な仕立てが施されているため、長く愛用できる耐久性があります。これは、40代や50代の男性が求める品質や価値を満たしているのではないでしょうか。
また、そのデザインの洗練された美しさも特筆すべき点です。フィナモレのシャツはシンプルでありながら、上品でスタイリッシュなデザインが特徴です。大人の男性にぴったりの落ち着きと品格を感じさせるデザインは、さまざまなシーンで活躍します。ビジネスシーンからカジュアルな外出まで、幅広い場面で着用できる一着です。
総じて言えば、フィナモレのシャツは高品質な素材とデザイン、快適さ、バリエーションの豊富さなど、多くの魅力を兼ね備えています。40代や50代の男性にとって、自信を持ってオススメできる一着と言えるでしょう。
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