こんにちは、オクテットメンズファッションチャンネルの林です。
僕のチャンネルは、自分の気に入ったアイテムやブランド、コーディネートのアドバイスをするチャンネルとなっております。
今日は”定番”についてお話させていただこうと思っています。よろしくお願いします!
目次
林が考える定番アイテムの良さについて
よく「定番アイテムを買っておくといいよ」とか「定番アイテムだから買った方がお得だよ」とか、そういうお話を店員さんとすることがあると思うんですけれども、定番アイテムというのは人によって解釈が大きく違うと思うんですよね。
定番アイテムというのはメーカーさんですと、去年も今年も、来年もまた再来年も同じ商品を販売していくいうのが「定番」という意味だったりすると思うんですけれども、僕たち小売店・セレクトショップでは今年も売れますし、来年も売れますし、また再来年も売れると思うのでぜひご購入ください!っていうことが定番アイテムの定義だったりするかもしれません。
服が好きな人としての定番アイテムは何かって言うと、来年も売っているかどうかっていうのは正直あんまり関係なくて、自分がこれは来年も再来年も、何だったら5年後も10年後も着ることが出来る服や履くことが出来る靴っていうのが定番という意味じゃないかなっていう風に思うんですよね。
なので僕が持っている定番アイテムの服をいくつか持ってきました。ただめちゃくちゃ沢山あるのでその中から何を持ってこようかな?と悩んだ末に靴がいいかなと思って、パラブーツの靴だったり、マッキントッシュのキルティングのジャケットだったりを持ってきました。
一つはこのブランドのアイテムは結構長く来年も再来年も使えるっていうもの。そのブランド自体、例えば「パラブーツって定番的に使えるアイテムだよね」みたいな感じもあると思いますし、マッキントッシュもどのアイテムを買っても「これ1年で飽きちゃうな」みたいなことはなくて、来年も再来年も、それこそ5年後もやっぱり着ることができるっていう定番的なブランドっていうのがあると思っています。
定番的なブランドというのは、今年ブレイクしました!というブランドではなくて、やっぱり50年・100年やっていますみたいなブランドの商品、それでも今もなお人気がありますっていうブランドは今年のトレンドを一部追っかけているとは思うんですけれども、それでも長く着ることができると思うんですよね。
なので定番っていうのは人それぞれ考え方が大きく違うと思うんですけれども、僕は自分が来年も再来年も着ることが出来るアイテム、それが定番アイテムじゃないかなって思っています。
定番的に大好きなパラブーツのシューズについて
今日持ってきた商品を紹介させてもらうと、これはパラブーツのウィリアムですね。僕がよく履いていて、すごく好きなので持ってきました。ソールも何回替えたかな?っていうくらい何度も張り替えているものです。色がちょっと濃い目なので、夏履くにはちょっと重たいかなと思って冬メインで履く靴になっています。
もう一つはパラブーツのバースですね。これも色々なバリエーションがあるんですけれども、最初に買ったパラブーツのバースはこんな白のベーシックなデッキシューズを選んで使ってました。もうソールも変色しているので、今これを履くと「いつ買った靴を履いているんだ?」ということになってしまうのであまり履くことはないですけど、何か捨てるのがもったいないなと思ってずっと下駄箱の中にあったので持ってきたんです。
パラブーツの靴って概して毎日履いたらやっぱり傷みも早いんですけれども、いくつかのローテーションの中で、例えば月4~5回しか履かないとかだと傷みも少ないので、ある一定期間で買っていくと、靴がめちゃくちゃ増えていくって、そしてどれも勿体ないなと思って捨てられないので、下駄箱はパンパンになるっていう(笑)。それがパラブーツの靴じゃないかなって思っています。
どちらも10年ぐらい前に買った靴なんですけれども、今なお同じモデルが存在するということで、勿論素材だったり色のバリエーションだったり、ちょっとずつディティールが変わっている部分というのはあるんですけれども、昔の靴を今履いてもそんなに違和感なく履いていただけるっていうのは、僕は定番ブランドの良さじゃないかなと思います。
この2足は現在もあるモデルの靴なんですけども、勿論廃盤になったモデルも何足か持ってます。それらも今履いても何ら違和感なく履いていただけるんじゃないかなと思うので、こういう靴の場合は長く使いやすいので、良いレザーに良いラスト(形)の靴を選んでもらうと非常に定番として長く使えるということで非常に魅力的じゃないかなと思ってます。
マッキントッシュのキルティングジャケットについて
もう一つは、マッキントッシュのキルティングジャケット。こちらも10年ぐらい前のモデルになるんですけれども、今はウールの表地のこういうキルティングジャケットをマッキントッシュさんとしては出してないと思うんですけれども、以前は出していまして、こういうボタンのモデルです。多分、今はスナップボタンしかないんじゃないかなと思います。現在このモデルと全く同じものが存在するという訳じゃないので、この服自体はちょっと古いなって思います。
例えばお店の店員さんとかですと「そのモデル懐かしいですね」とか、また実際にマッキントッシュの展示会にどういう反応するかな?と思ってこのモデルを着ていったことがあるんです。そしたら「すごく懐かしいですね」と言われたので、実際のプロが見たら、この商品は大体いつぐらいの商品ですって分かる人は分かるかもしれないですけど、一般的に見て、これが格好いいか?かっこ悪いか?もしくは自分が気に入るか気に入らないかっていう話になった時には、10年前だろうか去年の物でもあんまり変わらないので、そういう意味では今もたまに袖を通すことがあるんですけれども、そういうアイテムこそ僕は定番アイテムじゃないかと思っております。
こういうトップス・アウター、例えばニットだとか白シャツ・Tシャツとか、そういうのは沢山あると思うんです。そんな中で自分のお気に入りを見つけたら、それは多分定番にもなりうるアイテムだと思うので、それを長く着ていただく、丁寧に着ていただく。それが僕はファッションの一つの楽しさだと思うんです。
勿論、新しいアイテムを買って今のトレンドに合ったファッションを楽しんでいく、というのがベースにある方もお見えになりますし、自分に似合ったアイテムを常に選ぶんだっていう方もお見えになりますし、ファッションは正解がないと思っているので、楽しんでいただければ僕は全然構わないと思うんです。ただ、そんな中でも長く着るっていう事を僕達は一つテーマに、そして全部が定番アイテムっていうのもまたこれはこれで味気ない気もするので、こういう定番アイテムと今のアイテムを混ぜながら、今日のファッションを楽しんでいただけると僕は格好いいんじゃないかなって思っています。
アラフィフは昔の服を着たらかっこいいお話し
特にアラフォー・アラフィフになると、昔のアイテムを結構持っている方ってお見えになると思うんですよね。20代の方で昔の服を持っていても着れないと思います。例えば25歳になった時に15歳の服着られるか?というと、着ることが出来ないんじゃないかなと思います。中には着れるものもあるかもしれないですけど。
30歳の時に買ったアイテムを50歳の時に着れるか?と言ったら、僕は着れるんじゃないかなと思うんですよね。全部が上から下まで全部30歳の時に買ったものっていうのは、これはどうかと思うんですけれども、アイテムの一つが昔から着てる服とか、それは例えば時計とかでもいいかもしれないですけれども、その物を大事にしていて、今も着ていてなおかつ清潔感がある。どうしても古すぎるアイテムだと、持ってきた靴もそうですけれども、やはり薄汚くなっていってしまうのでそれはあまりお勧めしないんですけれども、清潔感のあるアイテムが昔のアイテムで作り出すことができたら、僕はそれがアラフォー・アラフィフの中で一番格好いいんじゃないかなと思っております。
ということで、もうセールも終わりそうな時期ですけれども、また秋冬の立ち上がりということで長く使えるアイテムをゲットしてもらえれば、この冬ずっと使えるのはもちろんなんですけど、来年も再来年も使えるアイテムを今の自分のサイズに合ったものを選んでいただくと、僕はそれが定番となり得ると思うので、ぜひ良質なアイテムや気に入ったアイテムを選んでいただけると嬉しいです!
Octet Men’s Fashion Channel
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今回の動画↓
プロフィール
オクテット バイヤー :林 啓成(はやし ひろなり)
株式会社 林商店
オクテット名古屋
インポートセレクトショップ でらでら
担当バイヤー
20代をビジネスウエアのメーカーで、服の作り方を学び、2003年より、株式会社林商店にて、スーツのバイヤーからスタート。
当時、多くの紳士服路面店であったように、ビジネススーツを中心に販売するお店から、
イタリアを中心としてカジュアルアイテムをセレクトし、大人のセレクトショップへと改造。
イタリアでの直接買い付けからスタートさせ、
現在は、イタリアの工場に直接オーダーをお願いしたり、ピッティウオモを中心に展示会などを通して、日本により良い商品をいち早く紹介するお店に変えました。
現在は、イタリアの文化、
おじさん男性の元気が良いところを、日本に輸入したい!と
いくつになっても、男性もファッションを楽しめる日本に変えたいと奮闘しています。
もし何かご質問などがありましたらコメント欄にご記入いただいてもよろしいですし、ラインなどでもお問い合わせいただいてもお答えさせていただきます。
以上、オクテットの林でした!